麺屋仲野のこだわり
表面を覆う真っ赤なインパクトとは裏腹に、辛さの中に奥深いコクと素材の甘みを感じるスープ。中太麺によく絡み、すするごとにかぐわしいスパイスの香りが食欲を刺激する。
0辛~7辛、さらにその上の“激辛”まで選べる仲野担々麺(180B~)
オーナーは仲野吉行さん。これまで東京で勝浦タンタンメンの専門店を営み、メディアにもたびたび登場するなど、その実力は折り紙付き。タイでは装いも新たに「麺屋仲野」として勝浦タンタンメンを主軸に、ジャンルの垣根を超えたメニューも展開する。
ところで勝浦タンタンメンとは何かといえば、ゴマを多用した中華式の担々麺とは異なり、ひき肉と玉ねぎをメインの具材に、醤油ベースにラー油を合わせたスープが基本。海を仕事場にする人びとから「体が温まる」と支持を集めてきた、千葉県勝浦市で長い歴史をもつご当地ラーメンだ。
従来の勝浦式に自慢の自家製みそダレをプラスし、独自に進化させた革新的タンタンメン「仲野担々麺」には不思議とまた食べたいと思わせる魔力があり、いつの間にかハマる人が続出。そんな個性豊かな一杯が180B~とお手頃価格で味わえるのは、ラーメン激戦区バンコクならではの特権かもしれない。
舌の肥えたラーメンマニアも絶賛するのは、基本の「仲野担々麺」に温泉卵とチーズをトッピングした「仲野盛り」。旨みの層が重なりあう濃い目のスープが麺によく絡み、まさに絶品。スープまで完食する人もザラだとか。残るスープに白飯を投入すれば、旨みの限界をさらに突破する。器の底に沈むひき肉などの具材、チーズ、コク深いスープが三位一体となり、もしやこれは麺を食べ終わってからが本番では?と思えてくるほどだ。
温泉卵でまろやかさをプラスしたまぜそば(250B)
唐辛子の刺激にヤミツキ必至、甘さと辛さを同時に味わえる担々麺の「まぜそば」もご賞味あれ。辛味なしの0辛から超激辛の7辛まで選べるが、香辛料には“辛さ”でギネスに世界認定されたハバネロの一種を使用しているため、油断は禁物。
「辛さの感受性は人それぞれですが、あまり耐性がない方やお子様は0辛や0.5辛で。辛いのがお好きであれば2辛から入るのをおすすめします」と仲野さん。
温泉卵、穂先メンマなど種類豊富なトッピングで自分好みにカスタマイズして楽しもう。汁あり、汁なしと麺類はいずれも大盛り無料。平日ランチタイムはさらに半ライス無料というのも嬉しいサービスだ。
オムライス(180B)。小さい子も食べやすい優しい味付け。
人気のオムライスは大きめの鶏肉にケチャップで仕上げたチキンライスにふわとろ卵が嬉しい。子どもにも食べやすく、人気の一品。
女性一人でも過ごしやすい雰囲気。気持ちのいい接客も評判だ
フジスーパー2号店の目の前に位置し、買い物前後にも気軽に立ち寄りやすい。店内は明るく清潔で、大きなカウンターを中心にテーブル席も完備。飲みたい人には、麻婆豆腐などの小皿をつまみに居酒屋のように使えるのも懐が深い。〆にはもちろん、こだわりと誇りがつまった担々麺をどうぞ。