2024.02.6特集
緑のどんぶり マークの店
タイのレストランや屋台にどんぶりマークの看板がかかっているのを見かけてことがありませんか? これは「シェル・チュアン・チム」と言って1961年に始まったタイ版ミシュランガイド。黄色い貝のマークで有名な石油エネルギー企業シェル社がスポンサーとなり、「美味しい」「サービスが良い」「安全である」店を紹介してきました。店舗選びの中心となっていたタナッシー氏が2012年ころから体調不良で一時中断。2019年、タナッシー氏は他界しますが、息子のパーサン氏が引継ぎ再開されることになりました。
今回は数多くある「シェル・チュアン・チム」で紹介されている店舗の中から5店をピックアップ。どれも個性豊かな名店です!
高島屋の入るアイコンサイアム近く、クローンサン駅からしばらくのところに地元で話題の海鮮料理食堂がある。建物の前に食材を並べ、大鍋で手早く調理しているのがエーンさん。今でもほぼすべての料理を彼女自身で調理します。 クンメナーム・トートガティアム(720B)弾けるような海老にニンニクと脂が絡み、中からは海老味噌が… この店の人気メニューは大ぶりの川エビを豚の脂で揚げた逸品。少し値段は張りますが、ほとんどの客がこの海老を目当てに来店するほど。他にもカニやイカ、魚、貝を使った料理が多数。食材の多くを近くの市場で揃えますが、店の前では普通に見える海鮮や野菜が、調理されお皿に盛られると一変。つやつやと美味しそうに輝きます。 豚の脂でしばらく煮込むようにゆっくり揚げた後、強火でニンニクと一緒に炒める イカの旨味とカナー菜の歯ごたえと味わいがマッチする。単純そうに見えるが一味違う一皿 カニ肉が入ったカイヂアオ(200B)も一見雑に揚げたようだが絶妙の火加減。わざわざ食べにくる価値あり 一見普通の食堂。店頭で腕を振るうエーンさん お店データ
TEL:081-695-0597
住所:BTSウォンウィアンヤイ駅近くターディンデーン通り
営業時間:11:00-20:00
休:月火
エカマイ通りソイ23に連日満席のシーフード食堂があるのをご存じでしょうか。28年前にひとつ隣のソイ21でスタートした「ノンリムクローン」は、その名の通り運河のほとりでノンさんが営む小さな屋台でした。 一人では食べきれないほど重厚感のある玉子焼きに蟹肉がどっさり。
カイヂアオ・プー(700B) この店の特徴は東部トラート県から冷凍せずに運ばれる海鮮の数々。蟹足の付け根の肉を惜しみなく使った料理が話題となったほか、弾けるような身を持つテンジククルマエビや、新鮮なイカ、ホタテ、シャコ、スズキなども人気です。一品に大量のシーフードが入るのが特徴で量も多めなので、4名以上で行くのが良いかもしれません。 肉質のしっかりした8キロと大型のスズキを使用したトムヤム・プラー ガポン・ナムサイ(320B) 新鮮な海鮮をニンニクと唐辛子で一緒に炒めた一品。(450B) 名物カイコンプーのエビバージョン、カイコンクン(150B)。
このとろとろの玉子炒めを別に注文した野菜炒めなどにかけて食べるのが通。 外観は古びたタウンハウスだが中は清潔 お店データ
TEL:086-044-9478
住所:エカマイ通りソイ23中ほど
営業時間:8:30-16:00(L.O.15:30)
休:日
数ある“隠れ家”レストランの中でもここは群を抜く“隠れ家”さ。フアランポーン駅からほど近いタラートノーイエリアの古びたアパートの2階に突如として現れる食堂。約100年前、ラマ6世時代に王族や貴族のために料理を作る手伝いとして中国福建省から来タイした先祖を持ち、現在でもハンさんがそのルーツを守ります。 ニンニクとオイルがたっぷり入ったクンパット・プリック(90B)。ピリ辛で後引く美味しさ 行き方は、ヂャルンクルン通りソイ22の奥にある車の通れない狭い路地をしばらく歩き、カルワービルという建物へ。エレベーターホール手前のオートロックの扉左上に呼び鈴があるので、それを押すと店主が降りてきて鍵を開けてくれます。 シンプルながら豚の旨味とバジルの香り豊かな昔ながらのムー・パットガパオ(90B)。白ご飯を頼もう ミーグロープ(85B)はこれだけで食べても良いが、他のおかずと一緒に食べることで美味しさ倍増 アパートの片隅、4つほどあるテーブルのすぐ側でハンさんと奥さんが忙しく調理する まるで普通の民家で食べているような食堂 お店データ
TEL:02-639-0196
住所:ヂャルンクルン通りソイ22奥
営業時間:11:00-19:00
休:なし
サミティベート病院向いにあるこちらの食堂も緑のどんぶりマークのお店です。美味しくて気軽に食べられる食堂なので、行ったことがあるという人も多いかもしれません。店名のとおり100種類以上のメニューがありますが、その多くがタイ王室伝統のレシピで作られています。 ヤム・マクアヤーオ(1,30B)日本人に大人気!?なタイ料理のひとつ。辛さも控えめで食べやすい それもそのはず、実は創業者の姉がラマ5世の孫と結婚。姉の息子の子育てを王宮に住み込みで手伝っていた時に覚えた料理が、このお店のレシピの元になっていたのです。ちなみにその息子さんは「スリヨータイ」「キング・ナレースワン」などタイを代表する映画の監督です。 チェンマイを代表する麺料理のひとつカオソーイ・ガイ(130B) 混ぜて美味しいカーオクルック・ガピ(130B)。どちらも来タイ間もないビギナーでも安心のタイ料理!まだの人はぜひ 白ごまの下に海老のすり身が隠れている揚げパン。中々お目に掛かれない一品です 薄緑と白を基調にした落ち着いた雰囲気 お店データ
TEL:02-391-3193
住所:サミティベート病院向い
営業時間:10:30-21:00(L.O.20:30)※第1&第3月曜は15時まで
休:第2第4月曜
アソーク、シノタイタワー近くに位置するガパオ専門店。オーナーのペさんは元々エンジニアでしたが、それと同時に魚の団子揚げや魚の胃袋煮の販売もしていました。非常に好評だったのもあって本格的に料理の道へ。 Minced Pork OG(129B)定番のガパオライス。ガパオの葉から豚肉の炒め方まで工夫が詰まった一品 子供の頃から良く食べていたガパオ料理に狙いを定めますが、始めは店舗を持たずにガパオ弁当の配送を続けていました。6年後、念願の店舗を開店。店を開くために、食材選びや試食会など1年半もの間試行錯誤を重ねた末、完成したのが現在のメニュー。メニューと同じく店名にもユニークなこだわりが光ります。 是非食べてみてもらいたいタイブランド牛を使用したガパオスクランブルエッグ(198B)一見奇をてらったようにも見えるが、ガパオと半熟玉子の相性抜群 梅干しのスープ(169B)で口の中さっぱり 入ってすぐのフロントエリアの奥にも飲食スペースを拡充。お好きな方でどうぞ まだ若いペさんですが、店名は「ペおじいさん」 お店データ
TEL:065-396-5291
住所:アソーク通りソイ1、プラサーンミットプラザ向い
営業時間:9:30-20:30(L.O.20:00)
休:なし
今回は数多くある「シェル・チュアン・チム」で紹介されている店舗の中から5店をピックアップ。どれも個性豊かな名店です!
【目次】
1. แอน ท่าดินแดง |エーン・ターディンデーン 2. หน่องริมคลอง|ノンリムクローン 3. ฮั้น โภชนา|ハン・ポーチャナー 4. หลายรส|ラーイロット 5. กะเพราตาแป๊ะ|ガパオ・ターペ1. แอน ท่าดินแดง |エーン・ターディンデーン
高島屋の入るアイコンサイアム近く、クローンサン駅からしばらくのところに地元で話題の海鮮料理食堂がある。建物の前に食材を並べ、大鍋で手早く調理しているのがエーンさん。今でもほぼすべての料理を彼女自身で調理します。 クンメナーム・トートガティアム(720B)弾けるような海老にニンニクと脂が絡み、中からは海老味噌が… この店の人気メニューは大ぶりの川エビを豚の脂で揚げた逸品。少し値段は張りますが、ほとんどの客がこの海老を目当てに来店するほど。他にもカニやイカ、魚、貝を使った料理が多数。食材の多くを近くの市場で揃えますが、店の前では普通に見える海鮮や野菜が、調理されお皿に盛られると一変。つやつやと美味しそうに輝きます。 豚の脂でしばらく煮込むようにゆっくり揚げた後、強火でニンニクと一緒に炒める イカの旨味とカナー菜の歯ごたえと味わいがマッチする。単純そうに見えるが一味違う一皿 カニ肉が入ったカイヂアオ(200B)も一見雑に揚げたようだが絶妙の火加減。わざわざ食べにくる価値あり 一見普通の食堂。店頭で腕を振るうエーンさん お店データ
TEL:081-695-0597
住所:BTSウォンウィアンヤイ駅近くターディンデーン通り
営業時間:11:00-20:00
休:月火
2. หน่องริมคลอง|ノンリムクローン
エカマイ通りソイ23に連日満席のシーフード食堂があるのをご存じでしょうか。28年前にひとつ隣のソイ21でスタートした「ノンリムクローン」は、その名の通り運河のほとりでノンさんが営む小さな屋台でした。 一人では食べきれないほど重厚感のある玉子焼きに蟹肉がどっさり。
カイヂアオ・プー(700B) この店の特徴は東部トラート県から冷凍せずに運ばれる海鮮の数々。蟹足の付け根の肉を惜しみなく使った料理が話題となったほか、弾けるような身を持つテンジククルマエビや、新鮮なイカ、ホタテ、シャコ、スズキなども人気です。一品に大量のシーフードが入るのが特徴で量も多めなので、4名以上で行くのが良いかもしれません。 肉質のしっかりした8キロと大型のスズキを使用したトムヤム・プラー ガポン・ナムサイ(320B) 新鮮な海鮮をニンニクと唐辛子で一緒に炒めた一品。(450B) 名物カイコンプーのエビバージョン、カイコンクン(150B)。
このとろとろの玉子炒めを別に注文した野菜炒めなどにかけて食べるのが通。 外観は古びたタウンハウスだが中は清潔 お店データ
TEL:086-044-9478
住所:エカマイ通りソイ23中ほど
営業時間:8:30-16:00(L.O.15:30)
休:日
3. ฮั้น โภชณา|ハン・ポーチャナー
数ある“隠れ家”レストランの中でもここは群を抜く“隠れ家”さ。フアランポーン駅からほど近いタラートノーイエリアの古びたアパートの2階に突如として現れる食堂。約100年前、ラマ6世時代に王族や貴族のために料理を作る手伝いとして中国福建省から来タイした先祖を持ち、現在でもハンさんがそのルーツを守ります。 ニンニクとオイルがたっぷり入ったクンパット・プリック(90B)。ピリ辛で後引く美味しさ 行き方は、ヂャルンクルン通りソイ22の奥にある車の通れない狭い路地をしばらく歩き、カルワービルという建物へ。エレベーターホール手前のオートロックの扉左上に呼び鈴があるので、それを押すと店主が降りてきて鍵を開けてくれます。 シンプルながら豚の旨味とバジルの香り豊かな昔ながらのムー・パットガパオ(90B)。白ご飯を頼もう ミーグロープ(85B)はこれだけで食べても良いが、他のおかずと一緒に食べることで美味しさ倍増 アパートの片隅、4つほどあるテーブルのすぐ側でハンさんと奥さんが忙しく調理する まるで普通の民家で食べているような食堂 お店データ
TEL:02-639-0196
住所:ヂャルンクルン通りソイ22奥
営業時間:11:00-19:00
休:なし
4. หลายรส|ラーイロット
サミティベート病院向いにあるこちらの食堂も緑のどんぶりマークのお店です。美味しくて気軽に食べられる食堂なので、行ったことがあるという人も多いかもしれません。店名のとおり100種類以上のメニューがありますが、その多くがタイ王室伝統のレシピで作られています。 ヤム・マクアヤーオ(1,30B)日本人に大人気!?なタイ料理のひとつ。辛さも控えめで食べやすい それもそのはず、実は創業者の姉がラマ5世の孫と結婚。姉の息子の子育てを王宮に住み込みで手伝っていた時に覚えた料理が、このお店のレシピの元になっていたのです。ちなみにその息子さんは「スリヨータイ」「キング・ナレースワン」などタイを代表する映画の監督です。 チェンマイを代表する麺料理のひとつカオソーイ・ガイ(130B) 混ぜて美味しいカーオクルック・ガピ(130B)。どちらも来タイ間もないビギナーでも安心のタイ料理!まだの人はぜひ 白ごまの下に海老のすり身が隠れている揚げパン。中々お目に掛かれない一品です 薄緑と白を基調にした落ち着いた雰囲気 お店データ
TEL:02-391-3193
住所:サミティベート病院向い
営業時間:10:30-21:00(L.O.20:30)※第1&第3月曜は15時まで
休:第2第4月曜
5. กะเพราตาแป๊ะ|ガパオ・ターペ
アソーク、シノタイタワー近くに位置するガパオ専門店。オーナーのペさんは元々エンジニアでしたが、それと同時に魚の団子揚げや魚の胃袋煮の販売もしていました。非常に好評だったのもあって本格的に料理の道へ。 Minced Pork OG(129B)定番のガパオライス。ガパオの葉から豚肉の炒め方まで工夫が詰まった一品 子供の頃から良く食べていたガパオ料理に狙いを定めますが、始めは店舗を持たずにガパオ弁当の配送を続けていました。6年後、念願の店舗を開店。店を開くために、食材選びや試食会など1年半もの間試行錯誤を重ねた末、完成したのが現在のメニュー。メニューと同じく店名にもユニークなこだわりが光ります。 是非食べてみてもらいたいタイブランド牛を使用したガパオスクランブルエッグ(198B)一見奇をてらったようにも見えるが、ガパオと半熟玉子の相性抜群 梅干しのスープ(169B)で口の中さっぱり 入ってすぐのフロントエリアの奥にも飲食スペースを拡充。お好きな方でどうぞ まだ若いペさんですが、店名は「ペおじいさん」 お店データ
TEL:065-396-5291
住所:アソーク通りソイ1、プラサーンミットプラザ向い
営業時間:9:30-20:30(L.O.20:00)
休:なし