2015.02.20連載
タイ在住854日目 情報通信関係の先輩
赴任間もないみなさん、タイにはもう慣れましたか?日本とは違う環境で、仕事で成果を出すにはどうしたらよいのか。約3年間バンコクに暮らす先輩に、駐在生活の成功の秘訣を聞きました。
3人目:タイ在住854日目の先輩 (35歳)
タイではどのようなお仕事を?タイ・日系の製造業様へ経営分析システムを提供する部署で、タイ人スタッフのみを抱える組織長として働いています。
タイ人と働くのは大変では?慣れないうちは大変なこともありました。スタッフがすぐに辞めたり、男性スタッフが出家すると言って、1か月ほど休暇を取って寺に入ったこともありました。まさか社会人になってから寺に入ることがあるとは知らなかったので驚きましたね。今は、新しいプロジェクトを始める前には必ず、出家の予定がないか確認しています
タイ人のスタッフを束ねるうえで必要なことは何でしょうか?
タイ人を一括りで考えないことです。 よく“タイ人は楽観的”などと言いますが、本来、人種で語るのはおかしいですよね。タイ人スタッフと一緒に働いていると、人によって得意分野や考 え方が違うことがわかってきます。日本人の部下と同じで、一人ひとりをきちんと見ていかないといけないと考えるようになりました。また、いかにタイ人スタッフの気持ちを理解できるか、そしてそのために、積極的に彼らの中に入り込んでいくことも重要です。 まずは、スタッフと同じものを食べて、飲み会では最後まで付き合ってみる。そこで初めて分かることがあります。
ふんぞり返っていてはダメで、格好悪いと思わずに、自分の方から“現地化”していくことで す。そうやって、話ができる土壌を作ります。そのためには語学も欠かせません。その次の段階として、タイ人スタッフと一体感をもって仕事を進めていくこと。その中で、徐々に自分のやり方をわかってもらえるようになっていきます。いきなり日本のやり方を押し付けても拒絶されてしまいますから、自分から歩み寄ることです。
ラップラオにあるソンペットパローというタイ料理屋によく行きます。ここはタイ料理屋の中で一番美味しいと思います。特に、店名のペットパロー (鴨の醤油煮)や、ガパオペット(鴨 肉の炒め物)が絶品です。
休日の過ごし方は?年に数回、スタッフと旅行に行きます。 最近は、プーグラドゥンというルーイ県の山に行きました。有名なクリフがあるのですが、素晴らしい眺望でした。スタッフとは旅行も含め、家族ぐるみの付き合いをしています。タイ人スタッフと打ち解けると貴重な経験ができるようになりますよ。