2016.07.6特集
本物を知る中華系の人々に愛される、中華街屈指の老舗潮州料理店!
バンコクに暮らす中華系タイ人の多くを占めるのが潮州出身の人々。
だから、中華街のあちこちに潮州料理店がある。
海鮮中心の潮州料理は、あっさりした日本人好みの味。
日本ではなじみの薄い料理だからこそ、タイで存分に味わおう!
イムイムレストラン 笑笑酒楼
梅ペーストやピーナツ入りの甘酸っぱいソースで食べる草魚の刺身(S 300B)潮州伝統料理の100年老店
初めて訪れるひとは、想像していた中華とは違う料理に驚くかもしれない。中国の砂漠地帯に生えるという高級藻(オゴノリ)をトッピングした潮州版「八宝菜」、魚の浮袋のあんかけスープ「紅炆魚鰾」など、潮州で家族の団欒や祝いの席で古くから食べられている料理が並ぶ。 笑笑酒楼は、およそ100年前に潮州・仙頭出身の曽祖父が開いた老舗中の老舗。「潮州料理は広東料理に似ていますが、魚介の乾物や発酵食品を多用した旨みある味わいが特徴です」と教えてくれたのは、4代目のカナークン・ジャランシーさん。50年間この店で働くシェフが昔の味を守り続けているのだそう。 中華ハムやカニ肉など高級食材がふんだんに入った「紅炆魚鰾」(400B) 客席と生活空間の境界線が曖昧な店内はなんともキッチュだが、家族の歴史に囲まれて食べるのも、これまた一興。一世紀変わらぬ味を堪能したい。TEL:02-224-2203
営業時間:11:00-14:00, 17:00-22:00
休業日:なし
タンジャイユー 陳再裕酒家
カニを中国オリーブや豚ミンチと一緒に蒸した珍しい一品(1,800B)新鮮シーフードが自慢の有名店
笑笑酒楼の1階にあるのが陳再裕酒家。週末やディナータイムは予約無しでは入れないほどの人気ぶりで、客の多くは、タイ人富裕層から中国、香港やシンガポールから来た中華系。つまり本物の味を知る客に支持される店だ。 操業は80年前。開店当初はカオマンガイやオースワンなどを出していたが、潮州料理、海鮮料理とレパートリーの幅を広げて、今や中華街古参の一軒となった。「最高の食材で、価格はリーズナブルに」が女性オーナー、オザニー・タンジャイユーさんのモットー。 チャンタブリーから取り寄せた大ぶりの牡蠣を卵と炒めたもの(M 400B) マハーチャイ港から新鮮なカニやエビを毎日仕入れている。もちろん“中国四大干し物”と呼ばれるフカヒレ、アワビ、ナマコ、魚の浮袋を使った煮込み料理もお手の物。素材の旨みが凝縮した潮州料理を存分に味わってほしい。TEL:02-224-2167
営業時間:11:00-14:00, 16:30-22:00 休業日:なし