2016.04.28連載
駐在生活お悩み相談:日本人学校かインターか?妻と対立しています。
慣れない海外生活には、いろいろな悩みがつきものですよね。なかでも、妻・彼女やタイ人女性スタッフなど、女性とのコミュニケーションの問題に頭を抱えている方も多いのでは?ここでは、男女の心理に詳しい平松隆円先生が、状況を打破する方法を指南。少し心が軽くなる読む処方箋です。
オトコの駐在生活お悩み相談 その17
娘を日本人学校に入れるか、インターに通わせるかで、妻と教育方針が対立しています。どうしたら冷静に話を聞いてもらえるでしょうか。
(34歳、既婚、駐在歴2年)
お嬢様の学校を日本人学校か、インターにするかで対立するなんて素晴らしい。それだけ、夫婦で真面目にお嬢様 の 教 育 に つ い て 、考 え て い る と い う こ と ですよね。夫婦お互いに、教育方針があり、 お嬢様の将来を真剣に考えているからこそ、 意見が衝突しているわけです。
ただ、真剣になりすぎて感情的になっては、 夫婦間の勝負に終わってしまって、夫婦にとっても、お嬢様にとっても、いい結果にはなりません。では、いったいどうすべきか。ご相談のように、冷静に話しあうことが大事です。冷静に話し合うというのは、簡単なようで難しいこと。ですが、ちょっとしたコツがあります。一言でいってしまうと、感情的になったときと反対のことをすればいいんです。
人は感情的になると、どうしても声が大きくなったり、話すスピードが速くなったり、高い声で話してしまいがちになります。これと反対のことをすればいいんです。ゆっくりと、相手よりも低い声で落ち着いて話す。それだけで、感情的になった相手に冷静さを取り戻させることができます。
この方法は、接客業の方にもアドバイスしています。客室乗務員などがサービス時にミスをしてしまったとき、焦って謝罪をすると、高い声で早口に謝罪の言葉をいってしまいがちです。そうすると、声の高さや話すスピードに比例して、相手は感情的に怒りがこみ上げてきます。そうではなく、落ち着いて低い声で謝ると謝罪を受け入れてもらえるんです。
相手が、感情的だからといって、こちらも感情的になってはいけません。あなたが落ち着いて、丁寧に説明をしていけば、話し合いが進んでいくと思います。教育は今だけの問題ではなく将来に影響するもの。お互いが諦めずに、話し合って欲しいと思います。
今月の処方箋:自分も相手も感情的になってしま わないように、意識して相手より低い声で、落ち着いて話すのがコツ。そして、諦めないことです。
平松 隆円 大学教員 / コラムニスト 京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、タイ国立大学勤務のため生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。 http://ameblo.jp/ryuenhrmt/
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