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となりの常連さん Part 2

「このお店よく耳にするけど、実際のお客さんの声が聞きたいなぁ」と思ったことはないだろうか?そんなあなたへ、今回も各お店をこよなく愛する4人の常連さんたちがその魅力を語ってくれた。1人での晩酌から仲間との飲み会、会食まで様々なシーンで支えてくれるお店は、気分がいい日もそうでない日も駐在生活の日々を豊かにしてくれる。今晩もちょっぴり、となりの常連さんに耳と盃を傾けてみてはいかがだろうか。好評につき2号連続でお届け

企画・編集:德永 由規
デザイン・イラスト:石田杏奈

となりの常連さん Part 3

【目次】

1. 伊勢の国サクラサク|Sakurasaku Bekkan
2. ケリーズアナザー41|Teriyaki Bar KELLY’S 41
3. 小料理舞|Mutsuki
4. 秘伝の炭火やきとり ばんばん|Ban Ban

1. 伊勢の国サクラサク|Sakurasaku Bekkan


この店の常連さん: I・Tさん
年齢:45歳
出身:大阪府
在タイ歴:10年
趣味:ゴルフ

常連さんのこれメシあがれ 和牛コロッケ(2個)|240B/2人前
名物のすき焼きで使う日本産黒毛和牛の余った部分を使った和牛含有率は50%(ジャガイモ50%)のバンコクで稀有で贅沢なコロッケがおすすめです。
10年程前、バンコクは夕刻より濃い雲に包まれていた。雨滴がぽつぽつし始め、数分後には街を激しく打ちつけていた。仕事を終え、なんとか帰宅するも電気がつかない。あたり一帯で停電のようだ。しようがなく、復旧まで時間潰しにと自宅を後にした。しばらく歩くと、温かそうな明かりを灯したお店が一軒。それが「サクラサク」との出会いだ。店内には、同じく停電で避難したと思しき同胞の姿も。「いらっしゃいませ」「雨すごいですねー」と快闊な笑みをたたえた日本人女性スタッフと交わす会話や、大将の作る手の込んだ旨いアテが、自然と盃を傾けるペースを上げる。気が付けば同じアパートに住めど、関わりの無かった同胞とも会話が弾み、垣根を越えた「絆」が生まれていた。あの時感じたアットホームな雰囲気に胸を打たれ、以来、私は通い続けている。 お店データ
TEL:02-258-4893, 092-549-3064(日本語)
住所:スクンビット通りソイ31、原始焼き1号店向かいの細い路地奥
営業時間:17:00-24:00
休: 日
駐車場:有

伊勢の国サクラサク

2. ケリーズアナザー41|Teriyaki Bar KELLY’S 41


この店の常連さん: Y・Yさん
年齢:40歳
出身:広島県
在タイ歴:10年
趣味:落ち着いた店で食事

常連さんのこれメシあがれ 焼き鳥と野菜巻き|1本50Bから
少量から注文できるのが嬉しく、どれも美味。また、月替わりや店長の気分で変わる看板メニューも楽しみの一つです
「今日も新作メニューありますよ!」店長がにこやかに話しかけてきた。ここは月替わりや店長の気分で黒板のおすすめメニューが変わるため、訪れるたびに新しい「美味しい」に出会うことができる店。お気に入りの焼き鳥と野菜巻き、そして今日はおすすめの牡蠣の天婦羅を頂きながら店長と語り合っていると、毎回「もうこんな時間か!?」と時間が経つのを忘れてしまうほど居心地が良い。丁度ソイ41の別の店で飲んでいた時、工事中の店舗に「ケリーズ」の看板が取り付けられているのを見て驚いた。「ケリーズソイ51店」に長年通っていた私にとって嬉しい発見。ウッド調の内装、温かみのある照明、心地よい音楽、程よい距離感のカウンター席と空間が素晴らしいのもこの店の魅力。今夜も新作メニューを嗜みながら、至福のひとときを過ごそうじゃないか。 お店データ
TEL:02-662-6660, 062-582-5536(日本語 )
住所: スクンビット通りソイ41と43の間、TOPS裏
営業時間:17:30-24:00(L.O.23:00), 日曜は 23:00 (L.O.22:00)
休: 無
駐車場:無

ケリーズアナザー41

3. 小料理舞|Mutsuki


この店の常連さん: K・Nさん
年齢:41歳
出身:愛知県
在タイ歴:3年6ヶ月
趣味:料理、若作り、スキンケア

常連さんのこれメシあがれ 肉じゃがコロッケ|90B(1個)
日替わりおばんざいでたまにしか出ない激レアメニュー。肉じゃがコロッケに出会えた人はラッキーです。
友人がいい店があると言う。着物を着た女将さんお手製の日替わりおばんざいを摘まみながら、日本酒を頂こうとういう寸法だ。友人に案内されるがまま細い脇道を入ると、隠れ家のように佇んでいる「小料理舞月」が現れた。扉を開けると「いらっしゃい」と声がかかる。店に入る時に靴を脱ぐのもまた家庭的な感じがしてよい。早めに来たからか、首尾よくカウンターに座ることができた。早速目の前にならぶおばんざいから数品チョイス。職人が揚げるという天ぷらも旨そうだ。この日からこの店が私のタイ生活の一部となった。ひとりで静かに飲む時もあれば、この店で知り合った仲間とスポーツ談義を交わすことも。時には女将に愚痴を聞いてもらう夜もある。「舞月」はいつも寄り添い、駐在生活をそっと照らしてくれる欠かせない存在かもしれない。私にとって。 お店データ
TEL:062-995-4211(日本語)
住所:6/12 Sukhumvit Soi 39と49の間(Soi Phrom Sri 1)
営業時間:18:00-24:00(L.O.23:00)
休: 日・禁酒日
駐車場:有

小料理舞

4. 秘伝の炭火やきとり ばんばん|Ban Ban


この店の常連さん: K・Kさん
年齢:33歳
出身:神奈川県
在タイ歴:6年
趣味:野球観戦、スポーツ

常連さんのこれメシあがれ 手羽先唐揚げ(5本)|220B
美味しくて安く量も多い手羽先に、新鮮な色と食感のレバ刺し、上牛タンは柔らかく、舌を巻く美味しさです。
いつも賑わっているこの店に今日は一人で来た。1階のテーブル席に着くや否やお気に入りの手羽先の唐揚げと生ビールを注文。立地も良く、手ごろな値段でいろいろ試せるので同僚、友人との食事に重宝している。特に焼鳥などの炭火焼きは看板に偽りなしだ。実は最近、タイ生活において憂慮することがあり、どうすべきか迷っていた。そんな私の様子を見て、店主が穏やかに話しかけてきた。バンコクという異国の地で、駐在員は孤独と葛藤に苛まれることもある。私は思い切って店主に心の内を明かし相談してみた。共に盃を傾けながら「会話」することが、これほどまでに心を軽くするものかと改めて感じた。温かい料理と店主の心遣いに、私の心の霧は晴れ、多幸感に満ちていた。この店は私にとってサードプレイス。これからもこの店に足繁く通い続けたいと強く思う。 お店データ
TEL:02-120-6449(日本語)
住所:トンロー通り、ホテルニッコーバンコク向い
営業時間:17:00-24:00(L.O.23:30)
休:無
駐車場:有

秘伝の炭火やきとり ばんばん

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