Fruiteaのこだわり
スクンビット39と49を繋ぐソイプロムシー沿いでひときわ瀟洒な雰囲気が漂う「Fruitea」。ガラス越しに見るアンティークの家具に若干気後れしつつも、えいやっと入ってみればこれが大正解!バーカウンター奥に膨大な種類のお酒が連なる景色はじつに圧巻で、スタンダードからレア、思わず唸るマニアックな銘柄まで、ここでしか出会えない稀少な一本がズラリ。梅酒や柚子酒などのリキュール類だけで150種、ワイン等も含めれば250種類以上というから恐れ入る。「いろいろなお酒を知ってもらえるきっかけになれば」とプロが選び抜いた酒をお値打ちで提供する。選び方に迷っても、知識と経験も豊富なバーテンダーとソムリエに気軽に相談できる。
ソムリエでもあるオーナーが日本や世界中の産地や酒蔵を巡って集めた逸品。1杯から気軽に飲めて、気に入ったらボトルで購入も可
さて何を食べようかとメニューを眺めれば、目を惹く料理がこれまたズラリ。有名店を渡り歩いた料理人歴33年の凄腕シェフが紡ぐひと皿は、イタリアンをベースに日本人の舌に合うよう、どれも丁寧に作られているのが一目でわかるものばかり。でありながら盛りは景気よく、さらにリーズナブルなのも嬉しいポイントだ。
目にも舌にも華やかな料理の数々。いずれもワインが進む深い味わい
まずはこれ、その日一番のおすすめを盛り付けたASSORTED HAM & CHEESE PLATTERからスタート。口の中でふわりとほどけるイタリア産プロシュートは16カ月熟成でまろやかさも抜群。繊細で贅沢な味わいのハムやチーズが山盛りで680Bとはお得すぎる。ぜひ赤ワインとご一緒に。
食べ比べもASSORTED HAM & CHEESE PLATTER(680B)。パンもセットでボリュームのよさに目を見張る
たっぷり1kgのムール貝をワインで蒸し、 生クリームとベーコンでコク旨に仕上げたSTEAMED MUSSELS with WHITE SAUCE and BACONは必ず頼んでほしいシグネチャー。貝のうまみが存分出たスープはパンに浸して最後の一滴までいただきましょう。ビールや白ワインがぐいぐい進むこと間違いなし。
大迫力の1kgムール貝と上質なスープで二度おいしいSTEAMED MUSSELS with WHITE SAUCE and BACON(180B)
バナメイエビをカリッと揚げて殻までうまいDEEP FRIED SHRIMP with SMOKED INCENCEもビールやハイボールによく合う一品。提供時、ふたを開けるとスモークの中から現れる姿も見どころだ。
香ばしさの中から海老の旨みが追いかけてくるDEEP FRIED SHRIMP with SMOKED INCENCE(320B)
スモークサーモンと相性抜群のマスカルポーネをトッピングしたSALMON PIZZA with MASCARPONEはクリーミーで濃厚、薄焼きでクリスピーな生地もあとひくうまさ。これ一皿でワイン一本が軽く開いてしまいそう。
軽さがあるのでスターターにも〆の一品にも最適なSALMON PIZZA with MASCARPONE(380B)
お腹を軽く満たしたいならパスタが丁度いい。明太子、なすとフレッシュトマトのアラビアータ、カルボナーラなど、素材の持ち味を生かすシンプルなパスタだけに、腕前がストレートに伝わってくるものばかり。なかでも、イカスミのコクにガーリックを利かせ、削りチーズの雪を振らせたSPAGHETTI SQUID INKは必食のひと皿。むっちりとした食感と小麦の風味も感じられるパスタにソースがよくからみ、至福のひと時!
凝縮したコクと旨み、ガツンとした満足感もあるSPAGHETTI SQUID INK(290B)
よく見知ったコムヤーンも、たれにじっくり漬けてひと手間を重ねて、他にはない上品な味付けのTHAI STYLE GRILLED PORK NECK with TAMARIND SAUCEへと昇華する。タマリンドで甘さを出した特製ソースも肉の風味をおおいに引き立て、うまさが何倍にも膨らんでゆく。
香ばしさの中から肉汁と旨味がジュワー 。THAI STYLE GRILLED PORK NECK with TAMARIND SAUCE(260B)
鹿児島など茶の名産地から取り寄せる茶葉で作るカクテルやスイーツ、ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーはエチオピアやグアテマラから。職人が丹精こめた静岡のクラフトビールなど、食材もワールドワイドにいいものだけを取り寄せる。酒愛にあふれた店内はビギナーからツウ好みの一杯まで幅広く揃え、ひとりでよし、数人でよし、デートに当然よしの心地いい空気に満ちている。平日15:00~19:00は酒もフードも大幅割引のハッピーアワーも実施中。仕事帰りにサクッと一杯、バルに寄る感覚で気軽にグラスを傾けることもできそうだ。
昼はゆったりとくつろげるカフェ、夜は洗練されたBarと、時間によってその表情を変える