北海道レストラン原始焼き スクンビット26のこだわり
ここはバンコクの小さな北海道。食材の宝庫、北海道を中心に日本のうまいものを揃えた「原始焼き」は、日本人、タイ人にウケているのはもちろん、最近は他の国からも来店者が訪れるという。海鮮の鮮度にこだわるだけでなく「生産者の顔が見えるものを」と足を使って食材を集める。圧巻は生牡蠣。水質環境を最適にコントロールする特殊な水槽に入れることで、牡蠣の味を損なうことなくタイまで届くのだとか。そんなプリプリの日本産生牡蠣が1ピース119Bと破格な上、ハッピーアワー(11:00~14:00/17:00~19:00L.O)なら、1ピース99Bで食べられる。海水のほのかな塩味と独特のプリっとした歯ごたえ、爽やかな甘さ、どれをとっても完璧だ。シンプルな生牡蠣のほか、蟹やウニのトッピング、洋風、タイ風といろいろな食べ方を提案していて、つい試してみたくなる。
噛むとクリーミーさと磯の香りが口いっぱいに広がる大粒の牡蠣。季節によって産地を変えながらその時一番を取り寄せる
生牡蠣を堪能したあとは是非「爆弾牡蠣フライ」(390B)を注文されたし。この怯むほど大きい牡蠣フライ、サクッと軽い衣をナイフで割ると、中にはLサイズの牡蠣が8個ほどたっぷり詰まっていて、さらに驚愕。添えたタルタルが繊細で軽い味わいなので、最後までさっぱりと食べられる。ランチ3食とディナー3食の限定メニューなのでお早めに。
栄養豊富な海で育った大きな牡蠣フライ。ランチタイムはご飯味噌汁セットが無料、ディナーは+50Bでオーダー可能
8年前に登場して以降、不動の人気を誇るホールチーズパスタ。目の前で繰り広げられるパフォーマンスに座も盛り上がるし、巨大なチーズの器の中でパスタの濃厚さが増していくのも期待が高まる。リッチな味わいをさらに膨らませる「ホールチーズトリュフパスタ」(399B)もおすすめの一品。トリュフの追加料金30Bでここまでゴージャス気分がアップなら、頼まない手はない。ソースを最後まで楽しめるよう、バケット、ガーリックトーストもメニューにあるのがまた嬉しい。
原始焼きと言えばこれ。イタリアを代表するグラナ・パダーノの華やかな香りとミルクの風味に、最後は黒胡椒をたっぷりと
ランチタイムも賑わう。いくらやサーモン、帆立をふんだんに盛り付けた海鮮丼、目の前で炙る巨大海鮮丼などが人気のなか、注目は「金目鯛しゃぶしゃぶランチ」(350B)。
金目鯛がこれでもかと盛り付けられたこの圧倒的ボリュームに、サラダとご飯もついてくる。仕事の合間に一人しゃぶランチなんて何とも贅沢。
金目鯛150g、サラダ、ご飯でこの価格。ディナー時は499B(1~2様名)と899B(3~4様名)で提供している。(写真は夜の1~2名様用の200g)
夜をゆっくり過ごすなら、脂が乗り、まるまると太った「北海でぶトロいわし」(179B)を傍らに置いて飲んでみたい。その名の通り、一般的ないわしのサイズよりも大きな個体だけを厳選。食べごたえも充分、極上の和の味わいに、舌だけでなく心も掴まれる。
世界中の海に分布するいわしも、日本の個体はとりわけサイズが大きいそう。パリッと焼いたら、塩をふってどうぞ
シグネチャーは、信頼できる生産者の食材で作る「オーガニックバーニャカウダ」(199B)。野菜の魅力を最大限に引き出すアンチョビソースもお見事だけど、なんといっても野菜のみずみずしさ、甘み、力強さを感じる野菜が最大のごちそうだ。
チェンマイを巡って探し当てた農家たちから届く野菜。皮が柔らかく甘い「ゆうちゃんトマト」はとくに印象に残る
「タイに暮らす日本人のお客様に喜んでいただきたい」と店主の小澤さん。元気で細やかな接客、思わず写真に収めたくなるメニューなど、ゲストが喜ぶ仕掛けが随所に散りばめられた”北海道よりも北海道らしい北海道レストラン”。名入りのウェルカムボードを卓上に用意してくれるので、予約してから訪れるともっと楽しいかも。