イタリアン酒場 ザ・ばーる トンローのこだわり
美味しいカジュアルイタリアンといったらここ!と在タイ日本人からの信頼も篤い「ザ・ばーる」。本場さながらの専用窯で薪を使って丁寧に焼きあげているのは、新しいナポリピザと言われる「デカ縁」ピザ。ピザの縁にあたる部分が大きく膨らんでいるのが特徴で、表面はサクッと、中は水分を含んでもっちりふわふわ、食感はどこまでも軽やか。ナポリの若き職人から生み出され、今や世界を席巻している次世代ピザ、未体験ならぜひ一度お試しあれ。
高い技術を要するデカ縁ピッツァは全13種類。サクッ、モチッ、フワッがクセになる生地は冷めても美味しい
日本人シェフも常駐する
リニューアルでピカピカに生まれ変わった店内では、広いオープンキッチンを臨むカウンター席に注目。目の前で出来上がり、盛り付けられ、作りたてが提供されるさまは、料理人たちの特別なライブを見ているよう。個室で静かに味わうのも捨てがたいけど、五感をフルに刺激されるカウンター席はまた格別だ。料理のサーブだけでなく、ワインを正面から注いでくれるのも嬉しい。
キッチンを見渡す大胆な設計で躍動感も抜群。カウンター12席、完全個室は4室を備え、部屋を繋げて大人数での利用も可。
本場のバルのような気楽な雰囲気でありながら、珠玉の一皿が楽しめてしまうのも、この店の魅力のひとつ。色とりどりの旬の野菜に、最高級と名高いイベリコ原木の生ハム、世界各地から取り寄せるチーズやソーセージなど、素材はどれも選び抜かれたものばかり。豊富なメニューに目移りしたら、まずは名物の藁焼きを。丁寧にマリネした魚を和の技法で焼き上げる「鰹の藁焼きカルパッチョ」「「鮪の藁焼きカルパッチョ」」(各350B)は、ここでしか食べられない逸品だ。
藁焼で一気に熱を通すことで、素材のうま味をぎゅっと凝縮。ワインがぐいぐい進むこと間違いなし
ピザをオーダーするタイミングはいつも最後になりがちだけど、このバトン型に成形された珍しいピザ「バトンピッツァ」(320B)に限っては、最初にアペタイザーとして頼むのがおすすめ。ふかふかの生地を目の前でカットしてもらうと、中からチーズがとろーり。アツアツをほお張る贅沢よ!
モッツァレラチーズを中心に置き、ロール状に焼いたバトンピザ。ワインとのペアリングを考えるのも、また楽しい
料理は軽い前菜から温菜、揚げ物、ピザ、パスタ、自家製にこだわったデザートまで多岐に渡るが、さっぱりしたサラダを添えるなら「生ハムとブッラータチーズのルッコラサラダ」(590B)は外せない。シンプルなだけにごまかしがきかない一品だけに、この完璧なバランスはお見事。
生ハムの塩気にチーズのクリーミーさ、新鮮なルッコラのほろ苦さ。もちろんワインとの相性も抜群
定番だけにこだわらず、産地もさまざまに厳選されたワインは、気軽な一本からプレミアムワインまで、常時30種類以上をオンリスト。また、ラベルの小さな傷や破れで一般市場に出回らない《訳ありワイン》も、独自のルートで買いつける。訳ありと言っても、もちろんワインの品質に一切問題はないので、気になる銘柄があれば早めのキープが吉。