日本麺酒場いちからのこだわり
プラカノン駅1分の超好立地、でありながら広々と落ち着いた店内はまさに穴場。まず圧倒されるのは、メニューブックにひしめくラーメンの面々だ。味噌バターコーン、超濃厚鶏白湯、魚介つけ麺、川崎担々麺、名古屋式台湾まぜそば、広島つけ麺、超濃厚とんこつ……と、郷土色豊かなご当地ラーメン、その数ざっと50種以上。長年の調理経験と研究を重ねたオーナーによる本気の一杯がズラリと並ぶ様子は、ちょっとしたラーメン博物館? それでもまだ日々アップデートに余念がなく、今後もメニューが増えるというから驚くばかり。
麺は普通盛りで200g、大盛り300gと初期設定が既に重量級。トッピングも多彩
あれもこれもと目移りが止まらないが、まず頼みたいのは、濃厚なコクと旨みがガツンとくる「いちからスタ満徳二郎らーめん」(299B)。山と盛られた野菜に歯ごたえしっかりの麺、豚本来の甘さあふれる醤油スープ、その全てが上手に調和し、そびえ立つ野菜も麺もなぜかペロリと完食できてしまうほど。二郎インスパイアのその先を行く新時代ガッツリ系ラーメン、ぜひその舌で確かめてほしい。
辛ウマ麻婆豆腐がたっぷり。麺は太麺か細麺を選べ、辛さレベルも5段階から指定できる
辛さの向こう側の旨みにことん溺れるならこの一杯、激辛フリークも納得の「激辛蒙麺」(289B)で決まりだ。パンチの効いた二郎系と蒙古タンメンを掛け合わせたいいとこ取りだけに、その中毒性は折り紙付き。汗をかきかき、ひと口、もうひと口と食べ進めたくなること間違いなし。
あの日あの時に食べた味。バンコクでこの完成度、この価格で食べられるなんて感激
これぞ王道!と呼ぶにふさわしい「なつかしの中華そば」(159B)、こちらも忘れずご注文を。美しく澄んだスープに、シンプルを極めたトッピング。丼の端にちょこんと佇むなるとにいっそう郷愁を誘われる。「チャーハン」(139B)と合わせれば、昔ながらの町中華に迷い込んだよう。
ピリ辛ホルモンの食感がたまらない。野菜も負けじとふんだんに入って意外にヘルシー
店主自慢の「牛ホルモン辛味噌らーめん」(299B)は、脂の乗った牛モツを辛味噌で炒めた、どっしり骨太で食欲そそる一品。ぷりっぷりのホルモンの甘みがたっぷりと溶け込んだ濃厚スープに、中太麺がしっかり絡む。このホルモンを肴にビールの取り合わせはさぞ悪魔的だろうと思ったら、ちゃんと一品料理としても用意されておりました。
カウンター席のほかテーブル席、最大14名で利用できる個室も備え、ゆったりとした店内
店の前には大型駐車場も完備。昼から深夜までの通し営業でゴルフ帰りの宴会にも重宝しそう
実はここ、昼はお得なセットも自慢のラーメン屋、夜はつまみも充実なラーメン居酒屋と二毛作できるオールマイティなお店。
平日提供のランチは、同店自慢の唐揚げをガツンと盛った「からあげ定食」(159B)を始め、2皿を配した「W餃子定食」(199B)など、味と量を重視したメニューがズラリ。その上さらにご飯大盛り無料とあれば、お腹を減らして臨むしかないだろう。
酒に合う一皿もこれまた59B~と良コスパで揃っているが、中でもちょっと目を惹くのが、見るからに新鮮な「地鶏軍鶏の鶏刺し」(99B)と「地鶏軍鶏ホルモン刺3種盛り」(339B)。グラス片手に地鶏をがぶりとほおばれば、あふれ出す滋味に頬もふっとゆるむはず。
お得に飲むなら、平日ハッピーアワー(13時~19時)を狙って行きたい。アサヒ生ビール一杯49B、ハイボール一杯39B、しかも何杯飲んでもOKという懐深さ。昼から深夜まで通しで営業しているので、麺、酒、つまみに満足できる「呑めるラーメン屋」として覚えておいて損はない。お腹いっぱいでも最後にスルリと食べれてしまうのがラーメンの不思議。さて、酒の〆の一杯はどれにしようか? メニューいっぱいのご当地ラーメンを眺めながら、そんな風に迷うのもまた楽しい。