酒の店/ きざはしのこだわり
今ほど日本料理屋や居酒屋がなかったタニヤにお店をオープンしてから約30年。
昔も今も多くの飲ん兵衛たちが夜な夜な訪れる老舗居酒屋「酒の店」。
開店当初は15席ほどの小さなカウンタースタイルのお店だったが、現在は1~3階までのフロアをまるごと使い、大小の個室を全部で14部屋取り揃えた大規模居酒屋へと拡張。
さらに4階には姉妹店のお好み焼き「階」が入店し、5階には40名までの大宴会に対応するパーティールームを設えるなど、ビル1棟まるまる「酒の店」グループという“スーパー居酒屋”として君臨している。
そんな「酒の店」では、和洋中とあらゆるおつまみを取り揃えているが、近年、大将が力を入れているのは近海モノの魚料理だ。
週に2回、シラチャーの港まで大将自ら買い付けに行き、揚がりたてのピチピチ新鮮な魚介類を厳選して持ち帰る。
アジ、イトヨリ、キス、タイ、ハタ、イカなどを中心に、その日揚がった珍しい魚介類も買い付けるという。地場でとれた新鮮な魚介類は日本からの輸入モノと比べても遜色ない。
鮮度抜群の近海モノの魚介類のおいしさを存分に味わうなら、刺し身盛り合わせは外せない。
その日の入荷状況により、7〜13種の魚介類をお造りに仕立てている。
大将自ら厳選して買い付けた近海モノの「刺し身盛り合わせ」(S700B、M1,000B、L1,400B)。入荷状況により内容は変動。
コンスタントに手に入るアジは、まず姿刺しとして楽しんでから唐揚げに仕上げるというオーダーも可能だ。アジのなめろうも捨てがたい旨さで酒がよく進む。
近海モノのアジで仕上げたなめろうは、日本酒や焼酎がよく進む。
また大将が「ぜひ一度味わってほしい」と太鼓判を押すのは、シャコの握り。
なかなか手に入らないが、旬のシャコの旨さはこれまた格別。
非常に珍しい玉入りのまろやかな風味のシャコは、この世のものとは思えない感動もの。
シャコの握りは、一度は食べるべき逸品。特に珍しい玉入りはまろやかな風味で虜になる人多し。
この他にも、「酒の店」が発祥だと云われる塩辛ヤムや、大きなカットで満足度の高い鶏の唐揚げ、鮮度抜群のレバ刺し、ほろほろに崩れるくらい柔らかな豚の角煮、旨みたっぷりイカのバターホイルなど、名物料理がずらりと並ぶ。
レバ刺しは毎日10食限定で登場。確実に食べたいなら予約を。
イカの美味しさをまるごと味わえるイカのバターホイル。
残ったタレを使ってチャーハンやイカ塩焼きそばに仕上げてもらうのもおすすめ。
平日11時30分~14時まで提供しているランチセット(180B~)は、リーズナブルでボリュームたっぷりと評判が高く、ランチタイムには近くのオフィスで働くサラリーマンやOLたちが詰めかける。
サバのほぐし御膳や豚汁定食は、特に人気が高いのだとか。
夜は2時間599Bという飲放題プランを展開し、宴会客で賑わっている。
写真は人気のハムサラダ。大きなハムを載せてあっさりしたドレッシングでいただく。
調理法のリクエスト、量の増減、メニューにない料理への対応など、さまざまなわがままを聞いてくれる懐の深い大将のもと、昔ながらの人情味に溢れる「酒の店」は、“タニヤ商店街”を盛り上げる立役者なのである。