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タイカルチャー基礎知識:タイ人とスポーツ

以前からタイ人はスポーツにおいてチームプレーが苦手とされてきました。どちらかというとタイ人選手が活躍するのは、個人プレーの競技が多いようです。例えば、今回のリオデジャネイロオリンピックでの金メダル第一号は、48 キロ級重量挙げの選手でした。この時の銅メダルは三宅宏実選手だったので、表彰式では真ん中がタイの国旗で、その隣に日本の国旗が仲良く並んで揚がったのが印象的でしたね。今回のオリンピックには、タイから 45 種目に 54 人の選手が参加しました。注目されていたのは、重量挙げ、バトミントン、ボクシング、テコンドー、そして女子バレーボール。2000 年以降のアジア選手たちの活躍は目覚ましく、チームプレーの不得意な中、タイ女子バレーボールチームも世界の舞台で戦えるまでになりました。その成長のスピードが速いこと、本当に今後が楽しみです。 02-16 また、タイで忘れてはならないのはサッカーです。9月6日にW杯アジア最終予選タイ対日本の試合がありますが、なんとこのチケットは1時間で売り切れたそうです。タイ代表チームは長年振るいませんでしたが、2014 年にキャティサック・セーナムアン監督が就任してから一変したと言われています。そして、以前はイングランドのサッカーチームにしか興味を示さなかったタイ人サッカーファンたちも、最近は国内リーグ戦を応援するようになりました。私のおすすめは、タイ東北部ブリーラム県のブリーラム・ユナイテッドです。国内主要タイトルの3冠を達成し、さらに昨年はメコン地域5か国のリーグ王者で争うトヨタメコンカップと、前年のリーグ王者とタイFA カップ王者で争うコー・ロイヤルカップも制し、前人未到の5冠の偉業を成し遂げました。ブラジル人のジオゴ・ルイス・サントなど、レベルの高い外国人選手も必見の価値ありです。今や多くの日本人サッカー選手がタイ国内リーグで頑張っています。応援しないわけにはいかないですね!

住田 千鶴子 スミタ・トレーニング・センター&コンサルタント主宰。長年にわたり、日本人駐在員や日系企業のタイ人従業員向けのトレーニング講師、国際会議での通訳・翻訳業務に携わる。著書「タイ国とタイ人」は紀伊国屋書店等にて販売中。 http://sumitaschool.com/

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