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タイカルチャー基礎知識:タイの飲み会・食事会

タイでは年末年始以外に、タイでのお正月にあたる4月13日~15日のソンクラーン祭りにかけて「飲み会」が増えていきます。また、日本の飲み会では、飲んで食べるのが普通ですが、タイ人は食事をすることに重きをおきます。2011年のタイ当局の調査によると、タイ人の25%がお酒を飲み、特に若い人や女性でその割合が年々増加しています。一方で、タイの上座部仏教では、飲酒は悪いこととされているので、敬遠な仏教徒は飲酒を自粛する傾向があります。そのためタイ人の集まりでは、食事会と飲み会を分けて行う場合もあります。ですので、飲み会を企画する際には、飲まない人に対する“気配り”と“予算”を考えておくとよいでしょう。

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飲み会”でタイ人が好むものに、タイを代表するビール「ビア・シン」や「ビア・チャーン」、泡盛のルーツといわれる「ラオ・カーオ」、タイのウィスキーといわれる「メコン・ウィスキー」などがあります。「ラオ・カーオ」は米を原料とする蒸留酒で、アルコール度は28度~40度もあります。「メコン・ウィスキー」は、サトウキビ95%と米5%を原材料とするので、ウィスキーというよりラム酒と言うべきでしょう。そして最近ハイソなタイ人が好んで飲むのがワインです。タイでもワイナリーが増え、世界のワインコンテストで受賞するワインが出るほど、質が向上しました。

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タイの飲み会・食事会、そして送別会でも、基本的にカジュアルな形式が好まれます。上司の挨拶などは出来るだけ“わかり易く”“短く”“面白く”をモットーとし、日本人の上司自ら、コップを上げてタイ式の「チャイヨー!(乾杯)」の音頭をとる。その後はタイ人の好きな料理を多めにオーダーして振る舞うことです。仕事の話や難しい話はタブーです。送別会では、去る人の理由はなんであれ、今までの功績を労い、前途を祝すことに徹することだと思います。

住田 千鶴子 スミタ・カルチャー・センター&プロダクション主宰。長年にわたり、日本人駐在員や日系企業のタイ人従業員向けのトレーニング講師、国際会議での通訳・翻訳業務に携わる。東京ディズニーランドにて会議通訳・コーディネータ ー・アシスタントマネージャーとして18年活躍。初来タイは50年前の1963年。日本人駐在員の必須マナーについての著書が12月27日に出版予定 (SUMITA Limited Partnership出版)。 http://sumitaschool.com/

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