2015.02.5連載
タイ在住1007日目 自動車関連会社の先輩
赴任間もないみなさん、タイにはもう慣れましたか?日本とは違う環境で、仕事で成果を出すにはどうしたらよいのか。約3年間バンコクに暮らす先輩に、駐在生活の成功の秘訣を聞きました。
2人目:タイ在住1007日目の先輩 (42歳)
普段の休日の過ごし方は?趣味の自転車に乗っています。スワンナプーム空港の近くの田舎道をサイクリング仲間と走ったり、息子とプラパデーンに行ったりします。日本人はあまり見かけませんが、欧米人やタイ人にサイクリングは人気ですよ。タイに来て、接待の機会が増えたので、 健康管理に気を遣っています。ベンジャキティ公園でジョギングしたり、自宅のプールで泳いだりもします。タイは意外とスポーツの環境が整っていますね。
連休は旅行などに出掛けますか?タイの田舎の変わったところに行くのが好きです。なかでも、ヤソートーン県のロケット祭りは面白かったで す。手作りの巨大なロケット花火を打ち上げる様子が間近に見られて、ものすごい迫力でした。スリンの象祭りにも行きましたが、観光客向けのショーといった要素が強く、一方ロケット祭りは地元の人々が純粋に楽しみでやっているローカルなかんじがよかったです。駐在している間に 77県全部まわるのが目標です。
赴任当初に大変だったことは?タイ人は階層意識が日本人以上に強いということは知りませんでした。タイ人スタッフにとって、駐在員は“数年で日本に帰る人”と思われているので、仕事の指示を聞いてくれないこと があります。誰の言うことなら聞くのかを見極める必要 がありますね。
タイ人スタッフとはどのようにコミュニケーションをとっていますか?仕事の半分は日本語、半分は英語、スタッフとの雑談はタイ語です。
駐在員でタイ語が話せる方は珍しいですね。赴任前に日本でタイ語を勉強しました。今も自習を続けています。タイ語 がわかれば、タイ人のことをより深く理解できるようになりますし、スタッフとも打ちとけることができます。タイ語の読み書きができるようになると、さらに世界が広がりますよ。
タイで働く上で心掛けていることは?タイ人スタッフに、日本流の仕事の考え方や進め方を伝えたいと思ってい ます。タイで働いていると、往々にして、日本人駐在員が、日本の仕事をタイでしているだけという状態になってしまいがちです。しかし、タイ人スタッフをアシスタントとしかみなして いないと、彼らはいつまでたっても成 長できません。自分が帰国するときまでに、市場調査や商品企画のスキルを中心に、できるだけのことを残してあげたいと考えています。