2015.08.26連載
9人目 タイ在住1093日目 自動車関連会社の先輩
赴任間もないみなさん、タイにはもう慣れましたか?日本とは違う環境で、仕事で成果を出すにはどうしたらよいのか。約3年間バンコクに暮らす先輩に、駐在生活の成功の秘訣を聞きました。
8人目:タイ在住 1093日目の先輩 (46歳)
どのようなお仕事を?自動車の補給用部品の調達・供給を行っています。タイで生産した部品を海外へ輸出する供給拠点にもなっています。
職場の環境は?スタッフは、日本人が2人、タイ人が約20人です。実は、タイとの関わりで 言うと、1990年代から長期出張でタイに来ており、当時延べ2年程滞在したことがあります。
今回の駐在で学んだことは?部品庫の立ち上げ当初、目標とする供給サービス性が達成できず、お客様に迷惑を掛けてしまいました。タイ人スタッフからは「やってます!」と報告を受けていたのですが、実際はこちらが求めているようにはできていなかったり……。これは、タイ人スタッフが仕事ができないということではなく、日本人側のフォロー体制がまずかったと思います。タイ人は臨機応変に対応するのが得意だったり、仕事を短期間で、いい意味で大まかに進めるのに長けていると思います。ですから、彼らが不得意な点を補うために、 数字をベースに報告させて、進捗確認をするなど、やり方を変えるとうまくいくようになりました。論理的に説明して進むべき道を理解してもらえれば、動きはとても早いですね。当時は、連日深夜残業で精神的にも体力的にもきつかったですが、つらい時期を一緒に乗り越え たスタッフとは、今ではよく理解し合えるようになっています。お互いに学ぶべきところがあるという姿勢でいることが大切だと思います。
90年代と比べてバンコクは変わりましたか?バンコクの景色はすごく変わりましたね。BTSや高速、空港など、交通インフラが整いましたし、居酒屋の数もかなり増えましたね。日本人にやさしい都市になったと思います。
最後に、後輩へアドバイスを最初に肝心なのは、タイ人スタッフをうまく管理することです。そのためには語学力が重要。専門知識を持っていても伝えられる語学力とコミュニケーション力がないといけません。語学の勉強は頑張った方がいいですよ。