2015.09.20連載
タイ在住1280日目 輸送機器の研究開発の先輩
赴任間もないみなさん、タイにはもう慣れましたか?日本とは違う環境で、仕事で成果を出すにはどうしたらよいのか。約3年間バンコクに暮らす先輩に、駐在生活の成功の秘訣を聞きました。
10人目:タイ在住 1280 日目の先輩 (33歳)
どのようなお仕事を?オートバイやスクーターといった輸送機器の研究開発に従事しています。
仕事では何語を使いますか??タイ人スタッフとはタイ語、英語、日本語を使ってコミュニケーションをとっています。毎週土曜にタイ語の家庭教師、日曜に英会話のスクールに通い、語学の勉強を続けています。
語学の上達のコツは?仕事と同じで、まず興味を持つことが大切ですね。それから、日本人同士だとメールと電話で済むことも、タイ人スタッフとは顔を合わせて話すように気を付けています。特に、専門的な内容を伝えるのは難しいので、百聞は一見に如かずで、部品や内容について実際の物を見せたり絵を描いたりして説明します。また、日本語からタイ語に直訳できないことも多いので、言葉の隙間をどうやって埋めていくか、いつも辞書を片手に試行錯誤しています。
タイ人と働く上で気をつけていることは?特に大卒のスタッフはプライドが高めで、間違いを嫌う傾向があります。例えばミスをしたときに、日本人にとっては恥ずかしいことでなくても、彼らは隠そうとすることも。彼らの立場を壊さないように、人前で叱らないとか、上から目線で話さないように気をつけています。
日本とタイでの仕事の違いは?タイではプレイヤーをやりながらコーチもしなければいけない立場です。自分の成長とスタッフの成長の両方を考える必要があるので難しいですね。
休日はどのように過ごしていますか?基本は語学学習ですが、時間を作ってラジオコントロールカーで遊んでいます。バンコクには世界選手権が開催される大きなサーキットがあり、タイ人のコミュニティーに入れてもらっ ています。遊びで仕事と関係ないタイ人と関わる中でも、文化や考え方の違いに驚かされることがあります。また、〈タイ料理〉長期の休みには家族旅行に出掛けています。娘たちが多感な時期に、いろんな国に連れて行ってあげられるのはいいことですね。長女はアンコールワットやカンボジアの遺跡に興味を持ったようです。
後輩へのアドバイスをお互いに日本代表として来ているという気概を常に持っていたいですね。先輩たちが築いてきたタイでの日本人に対する信頼を一緒にリレーしていけたらよいと思います。