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タイカルチャー基礎知識:バンコクの交通事情

バンコクの電車路線計画図を入手して見て驚きました。 載っている路線は全部で13と少ないですが、パッと見ると東京の路線図にとても良く似ているのです。 03 例えば、東京のJR中央線にあたるのがバンコクではオレンジラインで、バ ンコクを西から東に横断しています。2022 年に完成予定で、地下鉄とスカイトレインが一緒になったものだそうです。また、北はタマサート・ランシットから南西はマハーチャイまで約80キロを結ぶのがレッドラインで、都営浅草線といえるでしょうか。そして、JR 山手線にあたるのがブルーライン。現在のMRTが環状線になり、バンコク中心部の周りをぐるっと走るようになります。さらに、クローン・バーンパイからタオプンを結ぶパープルラインは、都営三田線に似ているかもしれません。この路線の16駅はすでに完成し、無料試乗が始まっています。

私たち日本人が一番知りたいのは、スクンビット・エリアだと思いますが、BTSプロンポン駅は全長66.5キロを誇るライトグリーンラインのほぼ真ん中に位置しています。途中、様々な路線と交差するので、けっこう便利な路線になると思われます。バンコクでは電車路線を増やしていくことも大切ですが、バス路線の整備、運転手の教育、道路や歩道の整備も必要不可欠ではないでしょうか。

先日、タイの某高官にお会いした際に、「日本人が元気で長生きなのは良く歩くからです。タイも歩道の整備にもっと力を入れることをお勧めします」と話したところ、ぜひ提案書を出して欲しいと言われました。近日中に提出する提案書が功を奏して歩道の整備が進むかもしれません。これらすべての交通網が完成するのは12年後の2028年だといわれていますが、政府は5年後の完成を目指して、今後は急ピッチに工事を進めるつもりだということですので、楽しみですね。

住田 千鶴子 スミタ・カルチャー・センター&プロダクション主宰。長年にわたり、日本人駐在員や日系企業のタイ人従業員向けのトレーニング講師、国際会議での通訳・翻訳業務に携わる。東京ディズニーランドにて会議通訳・コーディネータ ー・アシスタントマネージャーとして18年活躍。初来タイは50年前の1963年。日本人駐在員の必須マナーについての著書が12月27日に出版予定 (SUMITA Limited Partnership出版)。 http://sumitaschool.com/

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